赤ちゃんが欲しいのに授からない不妊は、最もつらいことのひとつです。古くから不妊の原因は女性にあると考えられてきましたが、現在では女性と男性で原因は半々だということがわかっています。不妊の原因について知り、怖がらずに病院に相談してみましょう。
「赤ちゃんが欲しいけれど授からない」
――強く願えば願うほど、激しい焦燥を感じ、毎月訪れる期待と失望に押しつぶされそうになります。
しかし、不妊治療に踏み切る勇気が出ない人も多いのではないでしょうか?
不妊には、病気が原因で治療が必要なものと、ストレスといった検査では数値が出ないものがあります。
また、不妊の原因は女性の側だけでなく、男性にある場合もあり、確率はほぼ半々です。
近年では男性不妊の割合が増加傾向だと言われます。
ここで、不妊の原因と、
その原因が不妊全体に占めるおおよその割合について、ざっと見てみましょう。
1.「排卵障害」15%、2.「卵管因子」10%、3.「子宮因子」5%、4.「子宮内膜症」15%。
この4つが女性側に原因があるとされるものです。
男性側に原因があるとされる、5.「精子因子、性交障害」は35%。
また、6.「明らかな不妊原因がない」原因不明不妊が20%。
そして、女性・男性共に不妊原因があるケースが10%あります。
全ての割合を合計しても100%にならないのは、いくつかの原因が複合しているケースがあるからです。
女性に原因のある4つのケースについて、もう少し詳しく見てみましょう。
1.「排卵障害」とは、簡単に言うと“排卵がうまく行われない”ということです。
生理不順や、閉経前なのに生理が止まってしまった人は、排卵がうまく行われていないケースが考えられるので、
生活習慣の見直しや、婦人科の治療でリズムを整える必要があります。
2.「卵管因子」は、卵巣から排卵される卵子をピックアップして、子宮に運ぶ管である「卵管」が、
何らかの要因で働かない状態になっているケースです。炎症でつまってしまう“卵管閉塞”などが原因にあげられます。
3.「子宮因子」は、子宮筋腫やポリープが子宮の中にあったり、受精卵を育てる子宮内膜の環境が整わないなど、
子宮に何らかの原因があって受精卵が着床できないケースを指します。
4.「子宮内膜症」は、近年の不妊原因で増加傾向にあります。
子宮内膜症とは、子宮内膜が子宮の中以外の場所で生育してしまう病気です。
子宮筋腫や子宮内膜症は珍しい病気ではなく、病気を抱えながら妊娠・出産する女性もたくさんいます。
古くから不妊の原因は女性にあると考える傾向にありましたが、それは間違った認識です。
今では不妊の半分は男性に原因があるということがわかっています。
もし、理由もないままに、不妊の原因を押し付けられて苦しい思いをしている女性がいるならば、
パートナーと検査を受けて、原因をはっきりさせることを考えてみてはどうでしょうか?
男性側の原因としては、
精子の数が少ない“精子減少症”や、精子の運動が悪い“精子無力症”など、精子になんらかの原因があるケースと、
勃起不全(インポテンス=ED)や射精障害といったケースがあります。
EDについては、最近では有効な治療法が開発されているので、諦めずにお医者さんに相談してみましょう。
そして、6.「明らかな不妊原因がない」ケースは、ひと通りの検査をしても、原因が判明しない場合を指します。
不妊治療を続けても妊娠できなくて、赤ちゃんを諦めた途端に自然妊娠した、という話を耳にしたことはありませんか?
原因不明の不妊には、ストレスも大きく関係しているのかもしれません。