初診時の検査

不妊症の検査には色々な種類のものがあります。
初診時に行われるのが、「 超音波検査 」 です。
これは超音波を利用して、体の中の様子をモニターに映し出すもので、内診をした後に膣内に装置を入れて行います。
子宮筋腫や卵巣嚢腫を見つけるには最適の方法です。
また、さまざまな 「 血液検査 」 も行われます。
血液検査で調べるのは、
妊娠に関係するホルモンのバランスと抗体、感染症などについてです。
妊娠に関係するホルモンには、「FSH、LH」、「プロラクチン」、「エストロゲン」、「プロゲステロン」、「甲状腺ホルモン」 などがあります。
これらのホルモン量を測定することで、卵巣の働きは正常か、妊娠に影響を与えている腫瘍はないか、妊娠しづらい体になっていないか、などを知ることができます。
また血液検査では、 「 抗精子抗体の有無 」 も調べることができます。
これは精子を攻撃する抗体で、女性だけでなく男性にも持っている人がいます。
女性にこの抗体がある場合は体外受精を、
男性が持っている場合は顕微授精を行うことが多いようです。
子宮卵管造影とフーナーテスト

不妊症の3分の1を占めるのが、卵管に原因があるケースだといいます。
そこで卵管の通りが悪かったり、詰まっていないか調べる検査が、 「 子宮卵管造影 」 というものです。
膣からフロートで子宮に造影剤を流し込み、時間の経過によって、造影剤が卵管を流れていく様子をレントゲンで確認します。
検査と同時に卵管の通りをよくする効果もあります。
「 フーナーテスト 」 という、
子宮の入り口である子宮頚管に異常がないか調べるテストもあります。
子宮頚管は排卵直前になると、粘液が増えて精子が子宮の中に入りやすい状態になりますが、子宮頚管に炎症があったり、粘液に精子を殺す抗体が含まれていたりすると、不妊の原因になってしまいます。
フーナーテストは排卵直前に行われ、検査の3〜8時間前にセックスをする必要があります。
検査では子宮頚部の粘液を採取し、その中の精子の状態を確認します。
正常であれば、粘液の中で精子は元気に動いています。
逆に、精子が死んでいたり、ほとんど動かない状態のときは、抗精子抗体や子宮頚部の炎症を調べる検査をします。
男性の不妊症検査

不妊の半分を占めるのは、男性側に原因があるケースです。
男性の不妊検査では、 「 精液検査 」 ・ 「 ホルモン検査 」 ・ 「 性器の検査 」 ・ 「 精巣組織検査 」 ・ 「 輸精管造影検査 」 などが行われます。
「 精液検査 」 では精子全体の数、動いている精子の数、精子の動きの早さ、
精子の形は正常かどうか、精液に含まれる白血球や赤血球の数などを調べます。
自然妊娠で妊娠可能な精子の数の目安は、精子の総数に運動している精子の割合をかけた数が2000万匹以上だと言われています。
また、精子検査の結果はその人の精神的、肉体的な状態によっても変わってきます。
1回目の精子検査の結果が芳しくなくても、
一過性のものである可能性もあるので、数回行うほうが確実です。
「 性器の検査 」 では、陰嚢や陰茎、前立腺に異常がないかを調べます。
精巣で精子が作られているかどうかを調べる検査が 「 精巣組織検査 」 です。
精巣から少し組織を取り、顕微鏡で調べます。
また、精巣から精嚢まで精子を運ぶ輸精管が詰まっていないかどうか調べる検査は 「 輸精管造影検査 」 と言います。
詰まっていることがわかった場合は、精巣から精子を採取して、
その精子を使って顕微授精を行う、もしくは精巣から精嚢まで微細な管でつなぐバイパス手術が行われます。
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